そろそろ“閉経”というワードが脳内にちらつき始めました、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
みなさんはいかがでしょうか?
こちらの読者さんはどちらかというと育児後半戦突入、もしくは職場でベテランといわれる立場の方が多いのかな。
そうなってくると生理に向き合うと言われても…というところが腑に落ちない感覚になるかもしれません。
しかし、女性が女性である限り、年下の方やお子さんとのお話から絶賛生理奮闘中のお話も聞く機会があると思います。
今一度、生理のこと、自分のことについて意識をぐっと潜らせてみませんか?
例えば、この記事では生理を「戦う相手」ではなく「守るべき女性性の極み」として扱ってみます。
そんな考え方、意識の向け方もあるのかと知っていただけたら幸いです。
生理を「ただつらいもの」と決めつけない
毎月やってくる生理に対して「つらい」「嫌だ」と思ったことがない人は…たぶんいませんよね。
それ自体がきつくはなくても、外での予定とバッティングした場合はお手洗いに行くタイミングとかいろいろ通常運転できないシーンも増えます。
でも、もしその視点をほんの少しだけ変えたらどうでしょう?
生理はただの邪魔者ではなく体からの重要なメッセージ
だと見直してみると、これまで気づかなかったことが見えてきます。
生理はネガティブに語られがち
多くの人にとって、生理は「ブルーな週」「仕方ない不調」の代名詞ではないでしょうか。
学校でも職場でも、生理の話題はタブー視されがちで、どうしても自分の内々にネガティブな思考を作り上げてしまいます。
本来は女性が生理になっている場合、もっとそれについて配慮できる環境が外側にあるべきだとは思いますが、今の社会ではちょっと難しそうですね。
本来生理そのものは、女性の体が毎月リズムを刻んでいる自然なサイクルです。
「つらいもの」という意識ラベルを貼る前に、そこにどんな意味があるのかを見直してみたいのです。
生理は本当は「体からの大切なサイン」
生理痛や月経血量の変化は、体が「今ちょっとバランス崩してるよ」と教えてくれている信号ともいえます。
決して異常ばかりではなく、むしろ自然な“ゆらぎ”の一部でもあります。
だからこそ、「なぜこうなっているのか」を知ろうとするだけで、自分の体との付き合い方は変わってきます。
なぜこうなっているのか?
生理と向き合う最初の一歩は、この体からのサインを見逃さず受け止めることだといえます。
東洋と西洋の古代民族は生理をどう扱っていたか
ここで少し遠い昔の人々の暮らしではどうだったかに思いを馳せてみましょう。
現代の私たちが「生理=ちょっと厄介なもの」ととらえがちなのに対して、古代の人々はもっと多様な視点で生理を見つめていたようなんです。
ある地域では体を整えるためのサインと考え、別の地域では神秘的で畏怖すべきものとして扱い、またある民族では大切な叡智の時間として尊重していたのです。
ちょっと視点を変えてそれぞれの文化の違いを知ると、生理に対する自分の固定観念がふっと揺さぶられるかもしれません。もちろんいい意味でね。
東洋における生理観:生命のリズムを尊重
古代中国では、生理は単なる生理現象ではなく「女性の体の健康を示す重要なサイン」として観察されてきました。
漢方では血の巡りが生命活動の根幹とされ、生理不順や生理痛は「気・血・水」の調和の乱れとして理解されました。
薬草や鍼灸、食養生での改善が模索され、女性の体を「整える」方向に注目が集まっていたのです。
西洋における生理観:不思議で危険なもの?
古代ギリシャの医学者ヒポクラテスやローマ時代の文献には、生理を「体の余分な血を排出する仕組み」と解釈する記述が多く見られます。
一方で「月経血は毒を含む」とする迷信も根強く、女性が月経中に触れると食べ物が腐る、金属が錆びるといった言説が広まりました。いかにも西洋らしいですね…。
中世ヨーロッパでは宗教的な価値観も加わり、月経は「不浄」とされ、女性が社会的に隔離される例もあったのです。
日本の古代文明における生理観:平安期の「穢れ」という考え方
日本の古代社会では、生理はしばしば「穢れ(けがれ)」と結びつけられていました。
特に平安時代には、血そのものが不浄とみなされ、女性は一定期間、宮廷行事や宗教儀式から離れることを求められることもありました。
こうした考え方は、女性を守るためという側面もあれば、同時に「忌避すべきもの」として排除するニュアンスも強く、現代の私たちからすると少し窮屈に感じられますよね。さらに私からすると男性の支配体制をバキバキに感じます。
ただ興味深いのは、日本でも「血は特別な力を持つ」という見方が一部には残っていて、生理を完全にネガティブなものとしてだけ扱っていたわけではない、という点です。
つまり「生命に関わる大切なもの」と「不浄なもの」という二重の視点が共存していたのです。
柳田國男は日本の民俗学の創始者として知られ、著書『日本の民族』において、血や生理に対する「神聖と不浄の両義性」を指摘しています。
中村元は、著書『日本人の宗教と生活』 において、日本人の宗教観や生活習慣における「清浄・不浄」の概念を論じ、血や生理が神聖でありながらも不浄とされる二重性について考察しています。
インディアンの生理観:自然とつながる知恵
北米のインディアン(ネイティブ・アメリカン)など高度な精神文化を持つ先住民族は、生理を「女性が持つ大地とのつながりの表れ」として尊重していました。
たとえば多くの部族では、女性が月経の時期に「ムーンロッジ(生理小屋)」に入り、共同で過ごす習慣がありました。
これは隔離ではなくむしろ神聖な時間として扱われ、女性たちは体を休め、夢や直感をシェアし、部族全体にとっての「叡智」を分かち合う場とされていました。
生理は個人的な苦痛ではなく、共同体の知恵に還元される特別なプロセスだったのです。
薬やピルでごまかす前に考えたいこと
古代の人々の知恵を振り返ると、生理を「隠すべきもの」ではなく周囲の人も含めて「受け入れるもの」として扱ってきた文化があることが分かりますね。
それを思うと、私たち現代人が「とりあえず薬で抑えよう」と考えてしまう流れは残念というか、本来の思想から遠く離れてしまっていると感じませんか?
薬やピルに頼らないと過ごせない、本当にそうでしょうか。
向き合うべき問題に目もくれず、外側の体裁を繕ってしまう現代社会の生きづらさは確かにありますが、安易に薬やピルでごまかさなくても大丈夫と思える視点を探してみませんか?
生理痛や量の多さは「異常」ではなく「状態」
毎月下腹部が痛い=病気?
と心配になる人も多いですが、それは必ずしも「異常」ではありません。
痛みの強さや量は人によって違い、同じ人でもライフスタイルや年齢で変化します。
大切なのは「私の生理はどういう状態なのか」を知ることですね。
ただ、ここで注意しないといけないことは、「異常」と「状態」をどう見極めるかです。
痛みや血量に関して自分のスタンダードは一体どれくらいなのか、どこからが異常なのか、ここを自覚だけで乗り切るのか専門家の意見を取り入れるのか、この選択がその後を運命づけると思うのです。
私は自分の判断で薬に手を出すくらいなら、まずは専門家に診てもらってきちんと体の中に起きていることに向き合うべきだと考えます。
この時、専門家に任せる、ではないので要注意を!
あくまでも、客観的な意見に触れるのと、専門家の知識を借りて自分で判断することがポイントです。
「どうしてこうなっているのか」を知ることが第一歩
薬やピルはもちろん必要なときには心強い存在でしょう。使ったことがないけれど…。
ただ、それで終わらせてしまうと、根っこにある原因を見逃してしまうのは避けられませんよね。
「最近食生活どうかな?」
「ストレス溜めすぎてない?」
「不規則な生活になってたかも?」
まずは自分自身にそんな問いかけをしてみて、自分を労わることに意識を向けてみることが大事ですね。
体から発せられる症状は、必ず自分の生活の結果です。
せっかくのそのサインを見過ごしてしまうと、どんどん蓄積して後戻りが難しくなると思います。
薬で抑える選択は、ずっと抑え続けるという選択ともいえるのではないでしょうか。
自分の生理と向き合うための視点
いざ向き合うと言っても、最初は何をどうしたらいいのか戸惑うかもしれません。
でもこういうことは至ってシンプルなんです。
日々の暮らしや気持ちの動きに目を向けること、要は自分という存在の動向を観察する。
これに尽きます。
生理は単なる身体現象ではなく、生活全体とつながっているということですね。
あなたや私の毎日の習慣、暮らしの機微、気持ちの浮き沈みが影響しているのは、もはや疑いようのない事実だと思います。
これは生理に限ったことではないということもわかってきますね。
では、そのつながりをどう読み解いていくかを見ていきましょう。
生活習慣や食事とのつながり
冷えや血流の滞り、栄養バランスの乱れは、生理の重さに直結するといえます。
無理なダイエットは言わずもがな、朝食を抜く習慣や過食、脂質・糖質過多、外食のオンパレード・・・そんな食事習慣はより症状を悪化させる傾向があります。
特にカルシウム・マグネシウムバランスと、ビタミンB群の摂取がより良い状態を保つといえます。
口先で満足するような、冷たいものや甘いもの、カフェインへの依存も気をつけたいところですね。
体を冷やさないように、整った食事を心がけることが地味に効いてくるでしょう。
ストレスや感情との関係
「今月、仕事で追い詰められてたな…」そんなときに生理痛がひどかった経験はありませんか?
心と体はつながっていて、ストレスは確実にホルモンバランスに影響します。
無理を重ねているサインが、生理を通して表れていることも大いにあり得ますね。
ストレスを感じると脳から「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールが過剰に分泌され続けると、生殖ホルモンの分泌が抑制され、エストロゲンやプロゲステロンのバランスが崩れて生理周期が乱れます。これにより、月経痛の悪化や頭痛、めまいなど身体的症状に加え、イライラ、気分の落ち込み、不安感などの精神的症状が起こりやすくなります。
何か、これをやっていると心が落ち着く、というものを自分なりに定着させておくといいですね。
- ペットと触れ合う
- 推し活
- 習い事
- 料理をする
- カラオケ
- 旅に出る
- 人と会う
なんでもいいですね。
好きなことに集中する時間を増やしてみるのはいかがでしょう。
小さな記録から見えてくること
自分の生理と向き合う、ということを視覚化するのも有効ですね。
アプリでも手帳でも、毎月の記録をつけてみると自分のリズムが見えてきます。
- この時期は必ず眠くなる
- ストレスフルな月は痛みが増す
- 食生活が乱れたら月経血が増える
- 生理前後のゆらぎの傾向
など、ちょっとした傾向が見えるだけでも安心材料になりませんか?
“自分を知る”ことは、生理と仲良くなる一番の近道です。
まとめ:生理は避けたい敵ではなく大切な自分の一部
生理は、確かに楽しいイベントではありません。
しかし、当然ですがその習慣こそが新しい命を宿す原点なのです。
外の世界との軋轢にやられて“避けたい敵”扱いするなんて、悲しすぎますよね。
ほんの少しのつらさを薬で押さえ込んでしまう前に、それを自分が招いた現象なんだと受け止めてみることから始まります。
いつかその大事な子宮にかけがえのない命が宿るとして、今の対処の積み重ねが現実化するんだと自覚して、その時に後悔しない自分への優しさを、ぜひ優先して下さいね。
意識がちょっと変わってきた方は、ぜひ布ナプキンチャレンジもしてみて下さい!
より確実に生理に向き合うことができ、尚且つ生理が軽くなる要素がたくさんありますので〜。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。