りんごの季節になると、つい箱買いしてしまう人も多いのでは?はい!私、私!
甘酸っぱくてジューシーな紅玉りんごは、りんご好きの間でも“特別枠”、ですよね?ですよね?
私も毎年、宅配生協で紅玉が出ると即カゴ行きです。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
出回る時期も短く希少な紅玉を食べるたびに「この皮、捨てるのもったいないな…」と思っていたある日。
りんごの皮と芯だけで美味しいジャムが作れると知ってしまったのです。
以来、我が家では紅玉を食べるたびに皮と芯を冷凍保存し、タイミングを見て煮出して楽しんでいます。
今回は、果実を使わないのに宝石みたいに美しく美味しいアップルジェリージャムの作り方をご紹介します。
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りんごの皮も芯も、実は栄養の宝庫
「果物の皮は農薬まみれだから食べない一択」——そう思っていませんか?
確かに、果樹は野菜などよりも農薬をたくさん使うイメージがありますね。甘くて美味しいものには虫たちも寄ってくるから…。
ポストハーベストという輸出入搬送時に大量に撒かれる薬毒の危険もあります。
しかし国産の果物では、もはや実は大丈夫で皮は危険、という論理は成り立ちにくくないですか?
一部、果実にかける袋の内側に薬が塗られてはいるかもしれませんが、だからって実だけは安全、皮は危険という理屈がちょっと・・・と感じている我が家ですので、果物の皮はだいたい食べるというのがうっすら定着しているのです。
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すると、意外な恩恵もあって、りんごの皮と芯だけでジャムが作れるというお得情報がスルッと入ってくるのです。
りんごの栄養の多くは皮と実の間に豊富に含まれています。ポリフェノールやペクチン、ビタミンCなど、捨ててしまうにはもったいないほど栄養がギュッと詰まっています。
どうしても農薬が気になる場合は、ほたて貝殻焼成パウダーなどの天然アルカリ素材で洗うと安心です。
アップルジェリージャム:材料(紅玉3〜5個分)
材料 | 分量 |
紅玉りんごの皮と芯 | 3〜5個分 |
水 | 皮と芯がひたひたになるくらい |
砂糖 | 煮詰めた後のエキスの6〜7割 |
レモン汁 | 大さじ1〜2(お好みで) |
以上です。
今までは捨てていたであろうりんごの皮と芯に、砂糖さえあればなんとかできます。
紅玉を使うと、透明感のあるルビー色のジェリーに仕上がります。
普通のふじでも作れますが、酸味がある方が発色と風味がよく出ます。
アップルジェリージャム:作り方(初心者でも簡単!)
⒈ 紅玉の皮と芯、水を鍋に入れて中火にかける。
ひたひたの水でグツグツ。皮に透明感が出てきたらOK。


⒉ ざるでこし、エキスを抽出。
時間をかけてじっくり。ここで透明な紅色の液体が取れます。

⒊ 抽出した液に砂糖を入れて中火で煮詰める(20〜30分)。
焦がさないようにときどき混ぜながら、トロミが出たら火を止めます。

⒋ 瓶に詰めて冷ます。
冷めるとぷるぷるに固まって、宝石みたいなルビージェリーが完成!
果実を使って作る場合とは違って、一旦ザルでこす作業が入りますが、それでも初心者にも簡単だと思える手順ですよね。
きれいなルビージェリーに仕上げるコツ
本来はりんごを丸ごと使って作る「アップルジェリー」といわれるジャムなのですが、それを実を使わずにきれいに仕上げるには、いくつかのコツや注意点があります。
それらをきちんと頭に入れて、皮と芯のエキスだけで作ると、本当にちゃんとプルンプルンで透明感のある宝石のような仕上がりになるんです。
りんごの風味もしっかりと効いていてとても美味しいルビージェリー、そのコツとは?
りんごのペクチンを生かす
通常、ジャムを作るときは、食物繊維の一種であるペクチンという成分を使ってとろみをつけます。
ある種の果物にはこのペクチンが適量含まれているのですが、りんごの場合は特に豊富に含まれているので、果実由来の成分のみでうまく固まってゼリー状になるというわけですね。
ペクチンは100℃以上になって初めて溶け出す成分で、糖と酸と結合することでとろみが出ます。
100℃以上を一定時間キープする
これが大事なコツになります。
砂糖の量は「エキスの70%」が理想
ペクチンをゲル化させるために必要な糖度は、60%以上といわれています。
りんごの実を使用しない今回のレシピでは、砂糖の量はエキスの70%以上は必要ですね。
ここをケチると、うまくとろみが出ませんのでご注意を。
酸は紅玉の酸味で十分
ペクチンと結合するもうひとつの成分である酸ですが、紅玉は酸味が強いのでレモン汁で補う必要がありません。
レモンなしでとろみが出れば不要ですが、なかなか固まらないという場合や発色を良くしたい場合はレシピの分量を少しずつ加えて下さいね。
アップルジェリージャムできあがり!食べ方いろいろ
出来上がったジェリージャムは、紅玉の酸味が生きて甘さがくどくない爽やかな味わいです。
我が家では、
- 豆乳ヨーグルトにひとさじ
- 炭酸水で割って即席シードル風に
- パンケーキやトーストにもぴったり
こんな風にいろんなシーンでいただいてます。
瓶に詰めた見た目が、まるで宝石のような透ける紅色なので、お持たせや贈り物にもピッタリですね。
【まとめ】りんごの皮と芯がごちそうになる暮らし
ジャム作りに興味がなかった方も、食べるたびに生ゴミとなっていたりんごの皮や芯が美味しいジャムに変身すること、には興味を持っていただいたのではないでしょうか。
もちろん、絶対果実を使わない!なんていう変な意地は持たずに、りんごを丸ごと煮るアップルジェリーに挑戦するのも楽しそうですね。
私は紅玉を使ってお菓子を作るのが好きなので、果実はそのまま食べたり焼き菓子にしたりして、残った皮と芯では美しいルビージェリーを作りたいと思います。
これを機に、ジャム作りに興味が湧いた方、ぜひいろんな果物で作るジャムもお試し下さいね〜。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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