キッチンハーブの代表格ともいえる【ローズマリー】
料理にちょっと香りを添えるスパイス、という印象が強いかもしれませんが、実は古代から「脳に効く植物」として生活に溶け込んできた存在だったのです。
私も大好きですローズマリー。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
最近では研究が進み、ローズマリーの香りや成分が記憶力、集中力、ストレス耐性、そして脳の老化防止に関係することがわかってきました。私に全部欲しいやつ!
今回は、そんなローズマリーと脳の深い関係を、実践アイデアも交えながらご紹介していきますね。
私はまず、日光と風が大好きなローズマリーを日陰のジメジメ空間から移植してあげることから始めようと思います…。
ローズマリーと記憶の繋がり
ローズマリーの香りには、脳の働きをサポートする成分「1,8-シネオール」が含まれています。
この成分は血流を促し、記憶や集中に関わる脳の神経伝達物質をサポートするといわれています。
実際、ある研究ではローズマリーの香りを嗅いだ被験者のほうが、記憶テストで成績が良かったという結果も出ています。
ローズマリーが高校生の短期記憶学習においては効果的であったのではないかと考察した。また、ローズマリーの香水を10分前に用いたとき、最も記憶力が高まった。これは香りが体に馴染むまでのトップノートと呼ばれる時間(5〜10分)が関係していると考えられる。
引用:香りが及ぼす記憶への影響
「試験前にローズマリーを嗅ぐといい」という古代ギリシャの習慣は、どうやら的を得ていたのかもしれませんね。
コラム:古代ギリシャの学生はローズマリーを冠にして試験に挑んだ!?
学生たちは「記憶力を高める」と信じて、ローズマリーを頭に飾ったと伝えられています。
今で言えば「カフェインドリンクで気合を入れる」感覚に近いかも。
私だったら…ローズマリーを髪の毛の中に忍ばせて臨むかもしれませんね。
認知症予防のサポートとして
ローズマリーは「脳の若返りハーブ」と呼ばれることもあります。
抗酸化作用を持つカルノシン酸という成分が脳細胞のダメージを防ぎ、アルツハイマー型認知症の予防に関する研究も進められています。
マウスのアルツハイマー病モデルを用いてカルノシン酸の認知症抑制作用を検討したところ、カルノシン酸を経口投与すると、脳の特に海馬と呼ばれる神経細胞におけるベータアミロイド蛋白質の沈着が優位に減少することを発見しました。
引用:東京工科大学『プレスリリース』
もちろん「ローズマリーを嗅げば認知症にならない!」という単純な話ではありませんけど…単純であって欲しい…。
日常にローズマリーを取り入れることで 脳を健やかに保つライフスタイルの一部 にすることは可能です。
コラム:おばあちゃんのハーブ園
ヨーロッパでは昔から、お年寄りが庭にローズマリーを植えて「頭が冴えるお守り」として使っていたそうです。
まさに本能が指し示す“自然の認知症予防薬”だったのかもしれません。
さらに、ローズマリーには神経保護作用があるとされる成分があり、脳の神経細胞を酸化ストレスから守る効果も期待されています。
これにより、加齢による記憶力低下のサポートにもつながる可能性があります。
ストレス耐性を高めるローズマリーの香りの力
現代人の脳を蝕んでいるのは「情報過多によるストレス」これに間違いないですよね。
ローズマリーの香りには、自律神経を整え、リラックスと集中のバランスをサポートする作用があります。
精神的・身体的ストレスにより生じる酸化ストレスを、ローズマリーに含まれるロスマリン酸が強力に抑制。結果的に自律神経の乱れからくる睡眠の質の低下やイライラ・活力低下を防止いたします。
引用:AL-FOODS株式会社
特に「気持ちがザワザワする」「頭がモヤモヤしてまとまらない」ときに、ローズマリーのアロマを嗅ぐと、呼吸が深くなって気持ちが落ち着く人も多いといわれています。
コラム:デスクの相棒にローズマリー
コーヒーと一緒に、小さなアロマストーンにローズマリー精油を垂らして置いてみましょう。
午後の仕事の「眠気と戦う時間」がちょっとラクになるかも?
さらに、ローズマリーには気分を明るくする効果も報告されており、緊張や不安を感じるときのサポートに役立ちます。
ストレス耐性を高めることは、記憶力や集中力を維持するためにも大切なポイントです。
ローズマリーで脳の老化防止とアンチエイジング
これまで出てきた、ローズマリーに含まれるカルノシン酸やロスマリン酸は強い抗酸化作用を持ちます。
これは脳の酸化ストレスを防ぎ、細胞の老化を抑えることにつながります。
「最近、物忘れが増えたなぁ…」
「ストレスにすぐ振り回されちゃうなぁ」
「アンチエイジングできるナチュラルなアイテムないかな」
「認知症って予防できたらいいのに」
それらすべてにお応えできるかもしれないのが、ローズマリーなんです。
ローズマリーには血行促進作用もあるため、脳の酸素供給量を高めるサポートにつながります。
これにより、脳の老化予防と集中力の維持が期待できるわけです。
さらに美容効果として、ローズマリーには毛穴を引き締める収れん作用があるといわれているので、スキンケアに利用すればニキビなどの炎症を防ぎ、肌質も改善されるでしょう。
花王株式会社スキンケア研究所・バイオ・マテリアルサイエンス研究所は、独自の加工法で製造し、ロズマリン酸の純度を高めたローズマリーエキス「スマートガーデンローズマリーエキス」が、角化健全化効果に優れることを見出しました。
引用:KAO
『記憶のハーブ・若返りのハーブ』といわれてきたローズマリーで、ストレスによる過度な細胞劣化を食い止めましょう!
コラム:ローズマリーオイルで脳トレ食
オリーブオイルにローズマリーを漬け込むだけで、自家製の香り豊かなハーブオイルが完成。
パンにつけても、野菜炒めに使っても美味しいし、脳のアンチエイジング習慣にもなります。
ローズマリーを日常に取り入れる実践法

我が家の庭にも生えているローズマリーですが、正直ほぼ食卓にはのぼらないし、なくて困るというほどのハーブではありませんでした。
しかし、ここまで「ローズマリーが脳にいい!」というならば、ぜひ今日から少しずつ取り入れたいですよね。
生葉だけでなく、精油や乾燥葉という取り入れやすくて続けられそうな方法を、いくつかピックアップしてみますね。
ローズマリーの香りを楽しむ方法
- ディフューザーに精油を数滴
- アロマストーンやティッシュに精油を垂らしてデスク横に置く
- お風呂に精油を数滴垂らしてリラックス
コラム:香りで気分を切り替える
「今日はやる気が出ない…」というときは、ディフューザーの香りを深呼吸しながら吸い込むだけ。
脳が“今は集中する時間だ”と勘違いしてくれるかもしれません。
料理にローズマリーを取り入れる方法
- 肉や魚料理に添える
- ジャガイモや野菜炒めに混ぜる
- パンやスコーン、クッキーなどを焼くときに混ぜる
- ハーブオイルやドレッシングに漬け込む
これらは生葉でも乾燥葉でもどちらでもよいかと。
コラム:ズボラ流ローズマリー活用法
「乾燥ローズマリーを買ったはいいけど、余ってる…」という方へ。
不織布の小さい袋にローズマリーを入れて、クローゼットや下駄箱にポン。
虫よけ&爽やかな香りで、洋服や靴をリフレッシュ。
ローズマリーを飲んで楽しむ
- 乾燥ローズマリーを熱湯に数分浸してローズマリーティーに
- お好きなお酒に漬け込めば効能豊かなリキュールに
コラム:ハマると怖いローズマリー酒
好きなお酒に漬け込むだけでなく、氷砂糖とレッドペッパーとバニラビーンズを使った本格漬け込みのローズマリー酒はいかが?
どう考えても美味しいですよね。
それをローズマリーを閉じ込めた氷なんかで飲んだら・・・たまりませんね〜。危険な香りがぷんぷんです。
まとめ:ローズマリーで脳に小さなご褒美を
「記憶が喪失している・・・」これ、最近の私の口癖です。
子どもたちにマジでウザがられていると思うんです、忘れ物がひどすぎて…。
しかし、今日から母は変わるかもしれない!
高価な薬や難しい脳トレなど一切不要の、ローズマリー生活。
これが私の脳を少しでも甦らせてくれることを願って、まずは日陰のローズマリーを日向に出していこうと思います。
みなさんもぜひ、小さな脳のご褒美を取り入れてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。